韓国ドラマ『マンスリー彼氏』最終回 全話 ネタバレ感想 【後編】現実の恋はなぜこんなにも勇気がいるのか
前編では「マンスリー彼氏」という仮想恋愛サービスに惹かれていくミレと、ソ・ウノを通してよみがえる初恋の記憶までをまとめました。
今回はその続きとして、ギョンナムとの現実の恋とこのドラマが描こうとしているテーマについて5話から最終回までの内容を書いていきます。

マンスリー彼氏 ネタバレあらすじ後編(5話 ~ 10話)
5話 ネタバレ あらすじ – 仮想彼氏と現実の告白
社会人として出会ってまたデートを重ねて行くウノとミレ。ログアウトした後も、実生活で連絡をやり取りできるサービスはまるで彼が実在するような錯覚を呼び起こします。
仕事中にも彼と連絡を取り合ってニヤニヤするほど。心のどこかには小さな疑問もまだ残っているけど、毎日幸せだと信じたい彼女でした。
一方で、現実ではギョンナムとの微妙な空気が続いています。
ウェブコミック公募の会議でも顔を合わせることが多く、どこか気まずいまま仕事をする時間が増えていき、彼女ますます彼が嫌になっていきますが…
そんなある日、会社のワークショップの帰り道、ギョンナムがミレを車で送ることに。
気まずいと感じながらとりあえず仕事の話をするミレ。
すると、この人は一体何が言いたいの?と感じるほど聴きたくない話ばかりされてしまいます。やっと到着し、これ以上私に伝えたい事はないですよね?と言う彼女に突然
「僕、ミレさんの事が好きです」とドライな告白をしてしまうギョンナム。
見てる方がびっくりするほどありえないタイミングの告白!
しかもその後ミレが車から降りると「それじゃまた明日」と去ってしまいました!?
まったく予想していなかった言葉に戸惑い彼を避けていたミレは、次の日「付き合っている人がいる」と嘘をつき、彼を断ってしまいます。
その理由はもちろん、現実にいるわけではないウノの存在でした。
しかしそれからしばらくして、美容室で雑誌を読んでいて、ある記事を目にしたミレ。
そこには、彼女が仮想世界で会っているソ・ウノというキャラクターが、一万人以上の女性と同時にデートしている人気キャラクターであるという内容が書かれていました。
まさか皆んなに同じ事をしていたなんて。その事実を知ったミレは、彼がただのアルゴリズムだと言うことに気づき、どこか現実に引き戻されるような感覚を覚えます。
そして彼を去ろうとするミレを引き留めたのが、カスタム型の仮想彼氏サービス。
名前はク・ヨンイル。これまでのように900人の中から選ぶ”メニュー型の彼氏”ではなく、ユーザーの回答をもとにアルゴリズムがその人にとって最も理想的な恋人を作り出すサービスでした。
しかし、いくつもの質問に答えていき、完成した理想の彼氏と会うことになったとき、彼女は思わず驚いてしまいます。
なぜなら、その顔がどこかギョンナムにそっくりだったから。
6話 7話 8話 ネタバレ あらすじ – 現実の恋は不器用なまま
6話が始まるとミレはギョンナムの顔を観察しながら本当に自分が好きなタイプだったのかなと自問し始めます。だけど否定したい!
自分の仮想彼氏とギョンナムがどこか似ていることに違和感を覚えながらも、とりあえずヨンイルとのデートを続けるミレ。仮想彼氏とギョンナムの姿が重なって見えたり、自分が彼のことを考えていることに気づいたりもします。
そして二人の作家が賞を受賞することになり、釜山に一緒に出張に出かけます。イベントの後の飲み会で酔っ払ったミレ。仮想彼氏から連絡をもらった直後だった彼女は、ギョンナムをヨンイルだと勘違いし、彼の顔に手を伸ばします。
7話は近い過去に戻ってギョンナム側の話から始まります。
実はギョンナムはかなり前からミレのことを好きでした。
偶然を装って同じエレベーターに乗ったり、彼女が好きなコーヒーを買って待っていたこともありましたし、締め切りを理由に残業していた日もありましたが、実際には特に仕事がなかった日もあったのです。さらに彼は、ミレに実際の彼氏がいないことまで知っていました。
酔っ払ってギョンナムをヨンイルだと勘違いし、彼の顔に手を当てたその日、実はミレ、飲み会で同僚の女性と楽しく話している彼を見て妙な気持ちに。
マンスリー彼氏のヨンイルとデートを重ねながらも、ミレにとってギョンナムはただの嫌なヤツから、どこか気になる存在になっていきます。
そんなある日、ランキング1位を奪われたソンギョン作家と、1位を取り返したファニ作家のプロデューサーたちが偶然同じ飲み会で顔を合わせることに。
ギョンナムは改めてミレに彼氏がいないことを偶然耳にします。その後、お酒の買い足しに出かけた二人は、これまで心に引っかかっていたことを少しずつ話し始めます。歩きながらこれまでの誤解をお互いに謝るような会話を交わした後、ギョンナムは静かに言います。
「もう彼氏がいないのは公式ですよね。これから僕、好きなようにしてもいいですか?」
少しずつ彼のことを知るうちに、「もしかしてギョンナムって、自分が好きなタイプなのかもしれない」とミレもギョンナムに惹かれ始めます。またギョンナムはそんな彼女に毎日グッと近づいて行きます。
そして、クリスマスに二人の間がさらに近づいたと思ったそんな時、ミレはマンスリー彼氏を辞めようとしますが。彼女の理想や不安から作られた仮想彼氏は、常に彼女を守ろうとします。
なぜならヨンイルはミレの望みと恐れから生まれた、いわば心を守るための盾のような存在だったから。

彼女はそんな仮想の存在と話すなかで、愛する人・関係が変わってしまう、その辛さをまたもや思い出してしまいます。その結果、ミレは結局ギョンナムに線を引いてしまいます。
ミレがギョンナムにもう一度「もうやめてほしい」と言った後、二人は会議でウェブコミックの公募作品について話し続けますが、ギョンナムの言葉は明らかに作品ではなく二人の関係についての話でした。
「何がそんなに嫌なんですか。可能性を大事にしたらいいのに。僕にはそれが見えてます。」
「一度は気持ちを変えようとしたこと、あったでしょう?」
「本当に最初から最後まで全部嫌だったんですか?」
するとミレは「はい。私の考えは変わらないと思います。」と。
そうして二人は距離を置くようになり、お互いを避けながらどこかもどかしい時間を過ごすことになります。
「どうせ終わるなら、始めない方が良い。私にはそんな勇気はない。」
ミレはまた傷つくのが本当に怖いようですね。
8話 9話 ネタバレ あらすじ – ギョンナムとミレがようやく通じ合う瞬間
8話の終わり。
そんなある日、会社の飲み会で「優秀な社員が駐在にいく」という話が出ます。
ミレは思わず「もしかしてギョンナム?」と内心驚いてしまいますが、その人物が彼ではないとわかると、ほっとしたように笑います。そしてその表情を、ギョンナムは見逃しませんでした。
雪がたくさん降ったその日、ギョンナムはミレに傘を差し出します。しかし彼女はそれを断ってしまいます。
なぜこんな小さな親切さえ受け取ってくれないのかーギョンナムはついに自分の気持ちをそのままぶつけます。
「僕を好きになってほしいなんて言いましたか?」
「何がそんなに怖いんですか?」
その言葉を聞いたミレは、なぜ恋を始めるのが怖いのかを正直に話します。
「始まりがあったら終わりだってありますから」
するとギョンナムはこう言います。
「変わることって、悪いことですか?僕はソ・ミレを好きになってから変わりました。」
この言葉をきっかけに、二人はようやく互いの気持ちに向き合うことになります。
二人は…はい、このシーン、美しいので是非見てみて下さい!その後も可愛い二人のシーンが沢山出てきます🥹
でも彼女にはまだ仮想彼氏の存在がいますよね。
二人がようやく繋がったと思ったこの後、もちろん小さなどんでん返しも用意されています。
恋愛ドラマで付き合ったあとに訪れる最初の葛藤というのは、やっぱり一番ドキドキするところでもありますからね。
仮想彼氏の存在をギョンナムはどう受け入れる?
この部分はぜひ実際にドラマを見て楽しんでほしいので、ここでは詳しくは書かないでおこうと思いますが。
結末がどうしても気になる方は最後まで読んでみてくださいね!
『マンスリー彼氏』 感想・正直レビュー
思い残るセリフがたくさん
このドラマで個人的にとても印象に残ったセリフがたくさんありました。
その中から一つだけここにあげてみると。
「一寸先もわからない状況で相手に心を預けるのが恋ですから」というセリフ。
結末がどうなるのかわからなくても、誰かを少しずつ好きになっていくこと。
明日のことに確信が持てなくても、それでもその人にとって大切な存在でいたいと思う気持ち。
過去でも未来でもなく、ただ今この瞬間にしか存在しない感情。
もしかしたら、本当に誰かを好きになるということは、そういうものなのかもしれないと感じました。
好きになりすぎると後でつらくなるかもしれないから、どこかで自分の気持ちにブレーキをかけてしまうこともあります。
でも、誰かをそこまで好きになれること自体、いつでも起こるわけではないのに、どうして私たちはつい自分を止めてしまうのでしょう。
自分を守ろうとする反応はきっと自然なものですが、その分だけ、その中でできる恋の深さも限られてしまうのかもしれません。
ドラマの中には、仮想彼氏と現実の彼氏を比較するような場面もあります。
完璧に作られた理想の恋人がいても、そこに本当の気持ちがなければ結局それはただの幻想でしかない、ということを感じさせるシーンでした。
人の心を動かすのは、完璧さよりもむしろ本物の人間の不器用さや生々しさなのだと思います。
そして完璧ではない恋の終わりの先で、少しずつ成長していくものなのかもしれません。
仮想彼氏が私たちの現実に意味するもの
仮想世界『マンスリー彼氏』の中で、ミレはさまざまなタイプの男性と出会います。
その中でもウノやヨンイルは、いわば完璧な男性です。相手の気持ちを理解してくれる態度、いつも望む言葉をかけてくれる優しさ、そしてサブスクをやめない限りいつでも会える関係。別れたとしてもそれは本当の別れではないので、傷つくこともありません。まさにリスクのない完璧な恋です。
一方でギョンナムは完全に現実の人間。
最初はライバル意識を感じるような存在で、「この人ちょっと嫌だな」と思ってしまうタイプ。話し方もどこかドライで優しさを感じにくく、お互いに感情を伝えるのもあまり上手ではありません。
だからこそ誤解も生まれやすく、深く関わるほど傷つく可能性もある、現実の恋愛そのものです。
ミレは『マンスリー彼氏』を通して初恋の記憶を書き換えたり、仮想世界で別の自分に出会ったり、恋愛に対する自信を取り戻していきます。
しかし現実ではやはり誰かを好きになることが怖く、終わりを先に想像してしまうせいで恋を始めることができません。
もしかすると、この気持ちは多くの人が一度は経験しているものかもしれません。
誰かを好きになり、片思いで傷つき、時間を重ねて思い出を作っても、結局恋が変わってしまい別れることもあります。
そんな記憶をすぐに癒すことができないとき、私たちは仕事に集中したり、ドラマを見て疑似体験をしたり、好きな俳優を応援しながら少しの幸せを感じたりします。
危険はないけれど、深い関係もない時間。それでもそういう時間も、また前に進むための過程・そしてツールなのかもしれません。
現実の感情はとても複雑で、誰かを本当に好きになることは時にとても怖いものだから。
恋に傷ついたことがある人にこそおすすめしたいドラマ
このドラマを見終わって感じたのは、結局この物語が語ろうとしているのは仮想恋愛と現実の恋、そして愛と癒やしについての物語なのではないかということでした。
恋はしたいけれど傷つきたくはない、すべてをかけるのは怖いけれど、胸が高鳴るような恋のときめきは失いたくない。
そんな気持ちは、今の時代を生きている多くの人が共感できるものではないでしょうか。
今の20〜30代は世界的に見ても恋愛をする人が減っている世代とも言われています。
恋愛経験がない人や、結婚にあまり関心を持たない人も増えています。
そんな時代の中で、このドラマは一つの問いを投げかけているようにも感じました。
人を知り、愛し、傷つくとはどういうことなのか。
そしてもし傷つくことのない世界があるなら、人はそれだけで幸せになれるのか。
だからこそこの作品は単なるラブコメというよりも、恋や感情について一度でも考えたことがある人にとって、より深く響く物語なのだと思います。
深く恋をしたことがある人、別れを経験して恋が少し怖くなってしまった人、恋愛そのものが面倒に感じる人、あるいはドラマや映画の恋愛を見て疑似体験するだけで十分だと思っている人。
そんな人たちにとって、このドラマはきっと興味深く感じられる作品ではないでしょうか。
9話 10話 ミレとギョンナム、仮想彼氏の存在と二人の結末
9話で二人の距離はいつの間にかぐっと近くなり、気づけばお互いの家を行き来するようになります。
そんなある日、ミレはギョンナムに「家にあるUSBのファイルを送ってほしい」と頼むことに。
ところがその瞬間、ふと頭をよぎったのが、同じ引き出しにしまっておいた「マンスリー彼氏」のサブスクボックスのことでした。
しまった―。
そう思ったミレは、慌てて家へ向かいます。
そして家に戻った彼女が目にしたのは、事情を何も知らないままそこにいたギョンナムの姿でした。
しかし、ミレが少し眠っているあいだ、キッチンに出ていたギョンナムは、偶然テーブルの上に置かれていたク・ヨンイルから届いたポストカードを見つけてしまいます。
さらに、そのポストカードに印刷されていたQRコードを読み取ってしまい、自分にそっくりな男がミレに送った動画メッセージまで見てしまうことに。
当然、驚かないはずがありません。
朝起きてきたミレが「何かあったの?」と聞くと、ギョンナムは少し戸惑った様子で、「月刊彼氏のことを見てしまった」と正直に話します。
ミレは、このサービスを始めたのはレビューを頼まれたのがきっかけで、最初は仕事として体験していただけだと説明します。
それでもギョンナムは、「自分でも今どんな気持ちなのか分からない」と言い残し、そのまま家を出て行ってしまいます。
こんなことが実際にあったらどんな気持ちになるんだろう。裏切られた気持ち?仮想だから大丈夫?
この後、二人の関係は少しぎこちないものになってしまいます。
でも安心してください。
ギョンナムはしばらくミレを避け、二人の誤解も多くなっていきますが、その後、担当している作家と話しているうちに、あることに気づくんです。
自分がどれだけミレのことを好きなのか、そしてそれがどれほどリアルなものなのか。
そしてこころの通った会話の末二人は決めます。
危険かもしれないけれど、それでも、恋という、二人だけの冒険を始めてみようと。
完璧ではない恋だけれど、それでも二人は結果を気にせず一歩踏み出すことを選びました。
二人の結末の詳しい展開が気になる方は、Netflixで配信中の韓国ドラマ『マンスリー彼氏』をぜひチェックしてみてくださいね!


