「DP2」4話 ~ 6話、韓国ドラマ「D.P.脱走兵追跡官」シーズン2 リアル感想と評価(後半)
DP脱走兵追跡官、ドラマ全体で伝えたいメッセージが盛り込まれている、シーズン2の後半。
そしてまずはそれが知りたいと思う方にお勧めしたいのが、シーズン2の4話から6話です(ドラマのタイトルには10話から12話と書いてあります)。
もちろん、これまでの話をある程度理解してないと細かい話は繋がらないかもしれないので、まずはジュノのアクションシーンがみたい!と焦ってない方にはシーズン1からネットフリックスで是非見てください!
1話から3話までのあらすじはこちらをどうぞ


前回も言ったようにDP2のお勧めポイントは
- シーズン1は第58回百想芸術大賞テレビ部門でドラマ作品賞を受賞していて完成度が期待できる
- 1シーズン全部で6話の構成、1話のランニングタイムも短め
- 話の展開が早くスピード感があり飽きない
- アクション、コメディ、深刻な話題のバランスが良い
- 韓国トップクラス俳優たちの名演技を見られる
そして、なかなか公開される事のない軍隊という特殊な環境の話を見ることができるというところ。
韓国ドラマには興味がない、あまり見た事がない方にも凄くお勧めです。
それでは、シーズン2後半、D.P.脱走兵追跡官の結末に向けて進んでいきましょう。

10話(4話):ブルコギ怪談 「DP脱走兵追跡官 シーズン2」感想
軍事裁判と軍の権力至上主義に触れていくシーズン2の後半の部分に向けて、少しずつ動き出す10話。
キムルリ、また軍がこれまで隠蔽してきた事件についての伏線が引かれ、芸能人の間でも(特に女優)愛されている俳優ソン・ソックが熱演をしたエピソードです。
なかったシン・アフィを尋問しますが、彼は非協力的でイビリ屋に見えます。
実は従兄弟の一人が38度線付近に配置されていたことがあり、面会で北朝鮮が掘ったトンネルを歩いたり、望遠鏡で北の様子を見た経験があります。
そのため、このエピソードは個人的にもかなり生々しく感じました。
場所はここまで極端に孤立してはいませんでしたが、似たような生活をしていたはずで、地雷の危険がある場所に行くこともあったのでは……と考えると、やるせない気持ちになります。
今回の話は、「あれ?いきなりナ・ジュンソクの話?」と感じるほど、ジュノやホヨルよりもク・ジャウンとジソプが中心になります。
ただ、ここからUSBが物語の軸になっていくため、このエピソードを理解しておくことで、第11話・第12話へ自然につながります。
部隊という場所は、一般社会から切り離された“第三世界”のようでもあり、自分の意思とは関係なく、国家の義務として2年間の集団生活を強いられる環境の過酷さを改めて感じました。
逃げ場のない中で、どうにか生き延びるしかない状況。不条理に立ち向かうには、相当な覚悟が必要なのだろうと思わされます。
テレビでシン・ヘヨンの訴えを見つめるジュノの表情の変化は、これから起こる出来事の重大さを予感させ、強く印象に残りました。
ちなみにシン・アフィ役を演じたチェ・ヒョヌクは2002年生まれの若手俳優。まだ軍隊経験がない中でこの役に挑み、難しいシーンも多かったはずですが、先輩のソン・ソックからも実力を認められていました。
今後が楽しみな俳優です。
11話(5話):アンジュノ「DP脱走兵追跡官 シーズン2」感想
除隊まで「D-390」のジュノ。
命令に従わず部隊に戻らなかったジュノは「脱走兵」になることを決めます。

そしてジュノ、オ・ミンウが送り込んだDPたちに見つかってしまいます。

そして、14人ものDPと戦う事になったジュノ。

そうなんです、チョン・ヘインさん、このシーンを撮るのに3~4日間終日撮影を続けたそうで、顔が出るシーンが多くてスタントを使うことは全くできず、自分で全てのシーンを演じました。
そして、あまりにも撮影が大変だったので、14人をぶっ倒したことを覚えているそうです。
逃走シーンや走行中の電車内でのアクションは圧巻。
メイキング動画はぜひ観てほしいです。
相手と殴りあいを始める前に必ず「申し訳ない」と言うジュノ。
彼が戦っているのは本当は彼らではないし、自分の母親が暴力を振るわれるのを見て育った彼は、必要なければ暴力を振いたくないはず。
自分の信念、そして真実を守るための妥協ですが、、、
そして、機密を守るためには人の命などなんとも思わない組織の態度な嫌気がさしました。
チョン・ヘインさん本人も言ってましたが、列車でのアクションシーン本当に大変だったんだろうなと思います。
その努力の甲斐あって結果は素晴らしいものになったと感じました。
彼が出演する「スノードロップ」や「コネクト」でもアクション演技を見せてくれていて最近はアクション俳優になったのか?いうくらい慣れている様子ですね。因みに「スノードロップ」と「コネクト」はディズニープラスで配信されています。
アクションもカッコよくていいんだけど、そろそろメロドラマもお願いヘインさん…
12話(6話):明日「DP脱走兵追跡官 シーズン2」感想
全国民は人間らしい生活をする権利を持つ。
国家は災害を予防しその危険から国民を保護するため努力すべきである。
韓国憲法 第34条
でいう文句で始まる12話。
つまりは、軍隊はそこに属する軍人たちを守る義務があったとも言えそうです。
11話に続き、会うとは想像もしなかった相手、ソンウに捕まってしまったジュノ。ジュノに復讐したくてウズウズしてるソンウですね。彼、オ・ミンウの手先です。

除隊後、彼はチャラチャラした一般人としてセウカン(えびせん)を食べながらグ・ジャウンに会いにいき、取引を提案します。

「軍隊の話」経験した人にしか分からない世界
韓国にいる時は、男友達や親戚に会って話をすると軍隊の話が良く出て、またか〜と思ったりしたこともありました。
軍隊に行くことが勲章のように自慢話に出てくることもあったり、海軍なのか、陸軍なのか、など職務によってもどこがもっと大変かなどで序列がつくような雰囲気もあります。
比べるとしたら、女性は出産の経験を語りあったり、育児の話をしてるような感じでしょうか。経験したものだけが分かる、それです。
ただ韓国の男性は選択肢がない。
18歳以上男性なら誰でも軍隊に行く義務があり、正当な理由もなく行かないとなると刑務所行きになってしまいます。
義務を果たすために2年と言う時間を費やすのなら、虐められ暴力を振るわれる2年ではなく、人間らしい生活が保障されてほしい。
結局は戦争というものは人間を怪物にしてしまうのか、どこの国でも軍隊の中で起こる残忍で非情な行為が怒ってしまうのにやるせ無い気持ちなのを、良く見せてくれたエピソードでした。
心を打った法廷シーン、残るのは重たい余韻
私が一番グッときたシーンはもちろん、俳優ソン・ソックが演じた法廷シーン。
長いセリフを本当に上手く噛み砕いて感情を上手く取り込んで演じてくれたと感じました。
力強い説得力があり、普段ならすご〜くカッコいい俳優チ・ジニの存在が目立たないくらいでした。
ソン・ソック、韓国では女優たちの間でも一目置かれている存在で、すご〜く人気なのですが、DPのシーズン1よりもシーズン2で彼の魅力を魅せられたと思います。
そして軍隊に戻るバスの中のジュノの表情。。。
憂鬱になります。もしシーズン3があるなら、もう少し明るい話にして欲しいかな。
「DP脱走兵追跡官」 DP3、DPシーズン3はある?

軍隊生活を続けるジュノ。
除隊まではまだ364日が残っています。
余韻のある終わり方をした「DP脱走兵追跡官」シーズン2。
ある程度話を締め括った最終話ではありましたが、ジュノの除隊まではまだ1年も残っています。
兵役は通常2年なので、これまでの分量を考えるとまだ2シーズン分くらいの話は残っていそう!
以前ホヨルとジュノの会話の中で、2人とも軍隊から出たら何をしようかと不安がるシーンがありましたし、実際にこれは社会的な問題になっていたりもするので、個人的な希望としては彼らが除隊してからどうなるかなども見てみたいと思いました。
ホヨルはもう除隊してしまいましたし、ボムグは刑務所の中。
もしシーズン3が出るとしたらどんな話の展開になるか期待です。
チョンヘインさんは、もう軍隊での生活は辛い、除隊させてほしいと言いつつも、DPが自分の演技人生の中でどれだけ大事な作品なのか語っていますし、あるインタビューではシーズン3が計画されたらすぐに行きますと答えてます。

ただ監督はまだシーズン3は考えてなかったようなので…
ただ、もし続きが描かれるとしたら、それは単なる続編ではなく、「なぜこの物語を、もう一度語る必要があるのか」にきちんと向き合った形であってほしいと思います。
余韻の重さが、そのまま作品の誠実さだった『D.P.』。
だからこそ、続きがあってもなくても、このシーズン2の終わり方は、ひとつの答えとして心に残り続ける気がします。
—ここまで見届けられただけでも、十分だった。
そんな気持ちで、静かに幕を閉じたいと思います。
※本記事内の画像は作品理解を目的とした引用です
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