「ユ・ヨルの音楽アルバム」ネットフリックス Tune in for Love(2019)あらすじ・リアル感想

こんにちは、たまねぎです。
7月28日に全世界で公開されたネットフリックスドラマ「D.P. 脱走兵追跡官」でチョン・ヘインさんを発見してからヘインワールドにハマっています、笑。


「D.P. 脱走兵追跡官」はアクションシーンが多く男性味を溢れるタフな姿を見せてくれるチョンヘインさん。お陰で男性ファンが増えたとか。
でもチョンヘインさん、元は「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」のようなラブコメやメロ作品に多数演じていますよね。
今日はその中の一つ2019年公開の映画「ユ・ヨルの音楽アルバム」についての情報とリアル感想をまとめてみました。
「ユ・ヨルの音楽アルバム」作品概要
「チョン・ヘイン」と「キム・ゴウン」が相手役として出演するのは2作目。以前2人は「トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜」に出演したことがあるんだとか。ヘインさんは2話にしか出演していないですが、ゴウンさんの役が一時期片思いをした相手でした。

元々面識のある2人ですし、そのキャミストリーが期待されます。そしてヘインさん曰く、今回、初めて相手の女優役が年下なんだとか!さすが年下男の代名詞ヘインさんでしたか…
「ユ・ヨルの音楽アルバム」は1990年から2000年代のアナログ時代(SNSがない)、10代後半から20代後半までの10年にわたる初恋の記憶と再会、別れを繰り返していく男女の想いを描いていく作品です。
「音楽アルバム」は、1984年にからある実際のラジオ番組。
歌手ユ・ヨルが音楽アルバムというラジオ番組のホストをつとめたのは、1994年から2007年で、現在は同じく歌手出身のイ・ヒョヌがホストです。懐かしい!と思う人は多いはず。
それが理由かは分かりませんが、韓国メロ映画では初めてチケットを予約した観客数が10万を超えていたそうです。
「ユ・ヨルの音楽アルバム」のOSTを集めたYouTubeリスト
この映画は目で見る楽しみと同じくらい、聞くことも楽しい映画です。OSTについては、公式配信プラットフォームでも確認できます。
「ユ・ヨルの音楽アルバム」リアル感想と評価
「ユ・ヨルの音楽アルバム」時代に10代だった筆者なので、今回の感想は懐かしさに負けて感想が長くなりそうです。
1970年から1980年代半ばに生まれた人、1990年代に韓国で10代20代だった人なら、とても魅力的でそそられる作品なのではないかと思います(観た後、好き嫌いも激しく分かれるかもしれません)。
実際この世代でユ・ヨルの名前を知らない人も殆どいないと思うくらい、その時代を代表するアーティストでしたし、音楽のおかげでより一層没頭できたドラマでした。
この映画がを観ているとまだまだアナログな当時の雰囲気や小道具を見て、レトロな香りに浸らせてくれます。
ストーリー自体は斬新な要素があまりないのが残念ですが、映画の映像美と音楽が初恋のトキメキ、若さから来る不安感、気持ちをうまく表現していると思いました。
「チョンリアン천리안(千里眼)」というのは…MS-DOS時代に電話回線で接続して使うチャット/掲示板/メールサービス…その当時、チョンリアンを使っていない人は少なかったでしょうし、チャット画面に書かれる表現を見ながら、過去の思い出がより強く蘇りました。

私もその当時はチョンリアン천리안を通じて友達とコミュニケーションをとったり、メールのやり取りをすることが毎日の楽しみでした。
思春期の思い出がチョンリアン천리안と深く結びついていて、遠方に居て会えない友達と手紙からメールでやり取りするようになったのもこの頃。
この映画が高評価を得られなかった理由の一つが「あまりにも理由もなく偶然の出会いが多い」というものがありました。話の流れとしてなぜそこで偶然があるのかが全く分からない偶然が多いと。
この点について私が思ったのは、ヒョヌとミスも 元々その地域の学生だったため、ある程度その地に縁があり、お互いを思っていた、そしてその辺をウロウロしていて当然という事です。
ヒョヌにとってミスのパン屋は少年院から出て作った、初めての暖かい記憶ですし、自分をそのまま受け入れてくれたミスとミスのお姉さんは、心の癒しだったと思います。
さらに彼らはお互いの好きなことや夢も知っていました。偶然出会ったように見えても、それが本当に偶然ではない、お互いが強く望んでいたから偶然が生まれ、それは必然になったのではないでしょうか。
私が残念に思ったのはミスの姉、友達、会社の社長など周囲の人物のストーリーがあまりにもズサンで、構成上の必要性をあまり感じなかったところでした。
キャラクターを作り上げていく過程がいい加減…そんなとこでしょうか。特に、ミスの姉の場合、もう少し語れる話があったのではないかと思います。
それでもこの映画を見ていて、初恋がくれる切なさとドキドキ感がそのまま伝わってきましたし、未熟だった20代を思い出しました。

まだどこかへ向かっていく途中だし、どこに行けるか分からない…誰かを愛していても自分に対する確信も相手に対する確信もなかなか持てないそんな20代。
この2人もそうですが、人を愛し、一緒にいたい気持ちが贅沢に思える時期でもあります。
2人が辛い時期を乗り越え、ある程度安定した時にまた出会い、恋人になる直前に流れるのが、ユン・サン윤상の「僕らは多分, もしかして우리는 어쩌면, 만약에」。
Toy 토이の4番目のアルバムに入っているこの曲を久しぶりに聴いて、私の記憶は完全に10代へと飛んでいきました。10代の頃、彼らの音楽に夢中になり、彼らのラジオ番組をほぼ毎日聴いていましたから。
実はこの曲の歌詞、聴いているとヒョヌとミスが離れている時の気持ちをそのまま表しているかのようです。当時の雰囲気をよく伝えてくれる楽曲です。
Toyの作曲家ユ・ヒヨル(ユ・ヨルとは別人です)が描いた本を国を渡って引っ越し数十年が経った今でも持っているほど好きなアーティストです。ラジオホストだったユ・ヒヨル、最近までユ・ヒヨルのスケッチブックというテレビ番組を持っていたようです。

実は彼、自分が描いたストーリーブックの中でラジオを聴く喜びと感動について語っています。この時代を生きた私たちにはそれくらいラジオ番組が持つ意味は大きいものでしだ…

この映画、ストーリー自体の構成は少し緩く、雑なところがありますが、この時代の感性を理解する人なら、上映時間2時間は没頭してあっという間に過ぎてしまうと思います。
逆に観る前に全く背景知識がない場合は…少し退屈で何でこんな展開になるの?と疑問かもしれません。
ここで言えるのは、2人の主演俳優の演技は非常に繊細で、主人公の感性をうまく表現していて良かったと思います。

2人のキスシーンが何度か出てくるのですが、見る人が緊張するほど表現がうまくされていて、誰かの初恋を覗いているような感覚で、没頭しやすいシーンでした。
シナリオと話の流れ的には荒い感じがありますが、その時代の現実をそのまま見せながら、趣のあるシーンとOST曲を選んでいるところは評価できます。
「ユ・ヨルの音楽アルバム」まとめ
(유열의 음악앨범/Tune in for Love)
- 上映時間:122分
- 主演:ミス(キム・ゴウン)・ヒョヌ(チョン・へイン)
- 配信先:Netflix
- 評価:7~8/10
映画の展開と内容の評価は分かれますが、その時代を知る人、知りたい人にとってはレトロな雰囲気を感じ取りながら、OSTも楽しめる映画だと思います。
まだ長〜いラブコメやメロドラマを見る時間のコミットはできないけど、チョン・へインさんの違う演技も気になる方にもお勧めです。
ヘインさん、当時31歳で18歳から29歳までをカバーしてるベビーフェイスですし、少年味のある顔とは全く違う体付きにはさらに驚きました。DPの前からムキムキでした、笑。
彼とキム・ゴウンさんの感情表現がこの映画の見どころなのは否めません、笑
皆さん、この三連休ゆっくり1990年代~ 2000年の韓国に浸ってみるのはいかがでしょうか。

