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『ダイナマイト・キス』と一緒に振り返る、俳優チャン・ギヨンのおすすめドラマ

tamanegi

最近、ちょっとした癖が出てしまって、チャン・ギヨン俳優のドラマを過去作までさかのぼりながら、まとめて見ています。最初から「全部見よう」と決めていたわけではないのに、気がついたら自然とチャン・ギヨン作品ばかり再生している状態になっていました。

普段はかなり早寝早起きで、朝に軽く運動をしながらドラマを見ることが多いんですが、昨日は用事があってほとんど眠れず…。その流れで生活リズムが少し崩れてしまい、気づけばドラマを一作品、丸一日で最後まで見終えてしまっていました。笑

そして見てて思ったのは、チャン・ギヨン俳優は、いわゆる”見た目がど真ん中”のタイプではありません。私はもともと、背が高すぎる人があまり好みじゃないんですよね。

身長は183cmくらいまでが限界で、顔立ちもぱっちりした目か、完全な一重で線がきれいなタイプが好きです。誰にも聞かれていないのに、けっこう長く自分の好みを語ってしまいました。笑

俳優チャン・ギヨンの魅力ポイント

実は私、外見よりも声をかなり重視するタイプです。

これは昔からずっと変わらないポイントかもしれません。

「声がいい・悪い」というより、聞いた瞬間にその人らしさが伝わってきて、少し低めのトーンだと、なぜか気持ちが先に動いてしまうんですよね。そこで一気にドキッとする感じです。

だから、ハン・ソッキュ俳優の声が本当に好きです。声優出身ならではの、柔らかくて深みのある声は、今聞いてもやっぱり反則だな…と思ってしまいます。

でも、チャン・ギヨン俳優も負けていません。声が本当に魅力的で、画面を見ていなくても存在感がちゃんと伝わってくるんです。

セクシーすぎて、むしろちょっと危険なタイプの声、と言ったほうがしっくりくるかもしれません。こういうの、本当にずるいですよね(笑)。

私自身、ドラマを画面にかじりついて見るというより、何か別のことをしながら流していることが多いので、声だけが聞こえて余計にこの魅力が強く伝わってきたのかもしれません。

そんなチャン・ギヨンさん、2014年からずっと話題作に出演してきたモデル出身の俳優なんですよね。ドラマと映画を合わせると、すでに25作品ほどに出演していて、膨大すぎて全部は観られないと思います。

今からおすすめのドラマをいくつか書いていくのですが、私が見たもの以外にも、まだまだ気になる作品がたくさん残っていることを覚えておいてください。

『九尾の狐とキケンな同居』

この作品でチャン・ギヨンさんが演じているのは、人間になるために生きている999歳の九尾狐・シン・ウヨ。イ・ヘリさんとの共演で、偶然出会ったヒロインに自分の玉が入ってしまったことをきっかけに、人間になるため同居を始める…というお話です。

正直、このドラマの存在は前から知っていたんですが、「九尾狐」という設定にちょっと身構えてしまって、なかなか手が伸びませんでした。ファンタジーや時代劇っぽさが強そうで、つい後回しにしていたんですよね。

でも、実際に見始めてみると、思っていたよりずっと見やすい作品でした。時代劇要素はほとんどなく、前世のような複雑な設定もないので、普通に考えすぎずに楽しめます。

「九尾狐」なのに現代が舞台で、キャンパスドラマっぽい雰囲気もあるのは新鮮でした。

特に印象に残ったのは、チャン・ギヨン俳優の声と、やりすぎない抑えた演技です。人間の感情を少しずつ覚えていく中で見せる表情の変化や、狐としての冷たさと人間らしい優しさのバランスが、とても自然に感じられました。

本能が前に出たときの鋭い眼差しにも説得力があって、「人間になりたいけど方法がわからない」という葛藤も、意外としっかり描かれているなと思いました。

イ・ヘリさんも、明るくて行動力のある大学生役がよく似合っていて、全体的に重くなりすぎず、気負わず最後まで見られる作品です。

『ダイナマイト・キス』

今回の”さかのぼり視聴”のきっかけになった、いちばん新しい作品です。チャン・ギヨン俳優といえば、落ち着いていてセクシーで、仕事もできる余裕のある男性というイメージが強いですが、このドラマではそこに「ちょっと情けない感じ」が一さじ加わった印象でした。

正直、設定はかなり無茶な部分も多いんですが、その分ユーモアのポイントも多くて、思わず吹き出してしまう場面が何度もあります。オフィスものなので、周りのキャラクターたちとの掛け合いも楽しくて、そこから生まれる空気感もこの作品の魅力だと思いました。

これまで”できる男”のチャン・ギヨンを多く見てきた方ほど、ここでは少し人間味のある、どこか放っておけない一面が新鮮に映ると思います。個人的には、わんこっぽいチャン・ギヨンが見たい人にはかなりおすすめです。

ダイナマイト・キスのレビューはこちら
なんとなく観始めた『ダイナマイトキス』 – 意外とやめられなかった
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『ヒーローではないけれど』

チャン・ギヨン俳優の復帰作にあたる作品です。除隊後、長髪にしてみたかったのでしょうか。ドラマの中では終始ぼさっとした長髪で登場していて、あの彫刻みたいな顔立ちが少し隠れてしまうほどでした。

ただし役柄を考えると、その外見にも納得がいきます。若くして愛する妻を亡くし、娘を一人で育てながら、うつ病とアルコール依存に苦しむ”超能力者”という設定なので、この疲れた雰囲気がむしろリアルに感じられました。

思春期に入った娘は「自分は生まれてこなければよかった」と感じ、チャン・ギヨンさんが演じる父親は妻を失った悲しみの中で、娘に十分な愛情を向けられない人物として描かれています。演技面でも、かなりチャレンジングな役だったと思います。

これまでのロマンティックなイメージから一歩離れて、内面を重視した演技を見せていて、不完全な人間像をとても説得力のある形で表現していました。単なるロマンス俳優ではなく、感情の物語を引っ張っていける俳優なんだなと、改めて感じさせられる作品です。

ただ、時間移動や過去と現在を行き来する構成のため、少し分かりにくく感じる部分もあります。ラストのエンディングも含めて、好みがはっきり分かれる作品だと思います。

『恋愛ワードを入力してください:www』

三人の女性が主人公の作品なので、チャン・ギヨン俳優の出番が常に多いわけではありませんが、「一直線な年下男子」というイメージを決定づけた代表作だと思います。

今でも「wwwのチャン・ギヨン、やっぱり良かったよね」と懐かしむ人が多いのも納得です。それくらい印象に残る役でした。

チャン・ギヨンが演じたパク・モゴンは、音楽監督で、感情表現にとても素直な年下男子。ヒロインのペ・タミとゲームセンターで出会い、その流れで一夜を共にし、彼女がつらいときにはいつも自然にそばにいる存在として描かれます。

年の差がかなりある設定なので、ヒロインは最初「あなたを男として見たくない」というスタンスを取ります。それでも、抗えないほどの強い惹かれ合いがあって、少しずつ関係が深まっていくんですよね。

ただし、物語の軸がインターネット検索やポータルサイトの倫理といった少し重めのテーマにあるので、チャン・ギヨン目的で気軽に見始めると、途中で少し疲れてしまう人もいるかもしれません。

『今、別れの途中です』

ソン・ヘギョという大女優とのロマンスを描いた作品ですが、このドラマは好き嫌いが分かれる理由がとても分かりやすい作品だと感じました。

最初はかなり情熱的に始まるのに、仕事中心で生きるヒロインと、彼女に真剣に向き合う男性の関係は、過去の出来事や家族の事情によって、最終的には「別れを受け入れる」方向へと進んでいきます。

二人は確かに愛し合っているのですが、関係の中の葛藤がスカッと解決されることはほとんどありません。大人として問題を処理しようとするがゆえに、近づいては離れ、少し盛り上がったかと思えば、すぐに現実に引き戻される…そんな流れが繰り返されます。

視聴者としては、やっと詰まりが取れたかなと思った瞬間に、また喉に何かが引っかかるような感覚になるんですよね。結局、二人は別れ、そのまま物語は終わります。

『ダイナマイト・キス』とは正反対の感情線で、「愛していても別れることがある。それも人生の一部だ」というメッセージを持った作品だと思います。

現実から少し離れたいときには、正直ちょっとしんどく感じるかもしれません。でも、チャン・ギヨン俳優の眼差しや表情で感情を伝える演技や、大人の落ち着いた魅力を見たい人には、十分に見る価値のあるドラマです。

チャン・ギヨン作品を通して感じた共通点

『ダイナマイト・キス』を含めていくつかの作品を続けて見ていると、ひとつ面白い共通点が見えてきました。

ゆっくり距離を縮めて恋に落ち、告白して関係が始まる、というよりも、偶然や強い引力によって、まず関係が生まれてしまい、殆どはそのあとで「これは恋」だと確信を持って突き進む、チャン・ギヨン俳優がよく登場しているという点です。

突然同居を始めたり、旅先で出会ったり、ゲームを通じて知り合った女性と関係を持ったり。けれどそれは”過ち”として描かれることは少なく、自分の感情があまりにもはっきりしているからこそ、ヒロインが迷っても最後まで寄り添い、静かに愛を証明していく構造が多いように感じます。

そのせいか、感情表現はとても穏やかで、決して大げさではないのに、声や眼差し、間(余白)が不思議と心に残ります。整ったビジュアルがありながら、記憶に残るのは「雰囲気」や「人としての存在感」なのかもしれません。

ファンタジーの設定の中にいる人物であっても、ただのドラマのキャラクターではなく、「人」として記憶に残ることが多い俳優だなと感じます。

これらのドラマのほかにも、大学時代の人気者として、青春の象徴のような役割を果たした『ゴー・バック夫婦(告白夫婦/2017)』や、愛と現実の間で揺れ動き、完璧ではなく、時には利己的な”少しダメな男”を演じた映画『甘酸っぱい』も、個人的には印象に残っています。

いかがでしたでしょうか。

チャン・ギヨン俳優のドラマをさかのぼりながら見ているうちに、彼の魅力に一度はハマってみたくなりましたか?

まずは来週予告されている『ダイナマイト・キス』のハイライト最終回を見てから、次にどの作品に進むか、ゆっくり選んでみるのもいいかもしれません。

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プロフィール
たまねぎ
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イラストレーター
長年韓国を離れて暮らしているため、韓国エンタメには興味ゼロだった韓国人。日本人の友達に勧められみた「愛の不時着」からその魅力に気付き、偶然見つけた「ウ・ヨンウ」と「Run On」で本格的に韓ドラにハマってしまった韓ドラひよこ組。

情報源は韓国メディアと芸能界に詳しい従姉妹。気になる俳優がいるとその人の作品をマラソンするのが得意。素敵な俳優も作品も多過ぎて誰かに紹介したくなってきたので、ブログを始める。

好きな人、作品、音楽を形に捉われず、韓国で生まれ育ったからこそ読み取れるセリフや文化の裏側を伝え、リアルな感想を紹介して行きたい。

Most blog articles will be in Japanese, but there will be English articles if the post is popular + original + rare, for global audiences. Feel free to contact me in English, Japanese and Korean.
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