作品レビュー・感想

2026年の年始に観はじめた『愛する盗賊様よ』が、思ったより気になっている理由

tamanegi
愛する盗賊様よ画像
愛する盗賊様よ公式

2026年の始まりに観た作品は『愛する盗賊様よ』でした。

連休中に何かないかな〜と思いながら1話、2話を観はじめた方も、意外と多かったのではないでしょうか。U-NEXTで1月3日(土)より独占配信されています。

私はもともと、よほど興味のある作品でない限り、事前に情報を細かく調べるタイプではないのですが、今年上半期に放送される注目ドラマを調べていた時に大体のあらすじは見ていたので、ちょっとだけ見てみようかなと思いながら軽い気持ちで再生した、というのが本音です。

韓国時代劇を観ていると、身分差を越えた男女の恋愛は本当によく描かれますよね。

昨年大きな人気を集めた『オク氏夫人伝 -偽りの身分 真実の人生』や『呑金/タングム』のように、身分格差や腐敗した権力者を裁く勧善懲悪型の時代劇はすでにたくさんありますし、「また似たような話かな…」と思っていたのも事実でした。

でも実際に観てみると、4話までの全体的な雰囲気や、これから期待できそうなポイントが見えてきて、少し整理して書いてみようと思ったんです。4話まで観た時点での『愛する盗賊様よ』の印象は、全体的にとても安定しているというものでした。

『愛する盗賊様よ』1話・2話、その始まり

大君様とウンジョの出会い

1話、2話はお決まりの人物紹介や出会いの描写が中心で、かなり穏やかな展開です。

テンポが速いわけではありませんが、かといって退屈に感じるほどでもありませんでした。

物語は無理なく進んでいきますが、ヒロインが夜になると義賊として活動している、という設定があるので、「いつか大きな事件が起きそうだな」という緊張感はずっと漂っています。

ただ、その“事件”が、思ってもみなかった形でいきなりやってくるんですよね。

最近は1話からキスしてしまう展開が流行りなんでしょうか?笑

ファーストキスを盗まれてしまう大君様

嫁入りというのは建前で本当は奴婢として売られる結婚を控え、「もう一生、男性から愛されることはないだろう」と覚悟していたヒロインの前に現れた大君様。彼を見てこれが最後かもしれないと思った彼女は「それならせめて、キスくらいはしておきたい」と思ったのか、正体も知らない男(ここでは大君だと知りません)に走っていき突然キスをしてしまうんです。

偶然自分を助けてくれた女性に惹かれ、もう一度会う約束をしたしたイ・ヨル。2時間も待ち続けていた令嬢が、桜が舞う夜に突然現れて口づけをして、そのまま「これで仮は返してもらったことにします」と言い放ち、何事もなかったように去ってしまう。それで彼が恋煩いのような状態になるのも、無理はない。

その後、そのキスがどういう意味だったのか考え続け、彼女を探し続ける大君。恥ずかいことをやらかしたと自分がしたことを忘れてしまいたいウンジョですが、彼女は期待しなかった場所で医女を探していた彼にバッタリあってしまいます。

この再会が、夜の義賊としての設定とも自然につながっていて、無理のない流れで描かれているところが個人的にはとても好印象でした。

王室の話も絡まっているので、当然権力の争いや陰謀のような重たいテーマもありますが、今のところは「構えて観る時代劇」というより、時代劇があまり得意でない人でも比較的気軽に楽しめそうなコメディがかなり濃く入った作品、という印象の方が強いです。

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ホン・ウンジョ役のナム・ジヒョンさんについて

ナム・ジヒョンさんは子役時代から長く演技を続けてきた俳優さんなので、今回の作品でも自然と「安心して観られる」という信頼感がありました。彼女の出演作を見ているとこれだけ多くの作品に出演しているのに、まだ30代になったばかりだということ、そして年齢を感じさせない若々しいのが本当に信じられません。

私が彼女を初めて意識したのは、チ・チャンウクさんと共演した『あやしいパートナー』でした。その後『シスターズ』、そして最近では『グッド・パートナー〜離婚のお悩み解決します〜』を観ています。

『あやしいパートナー』では、社会人になりたての不器用さと一生懸命さが印象的でしたし、『シスターズ』は正直もう一度観直したいくらい記憶が曖昧なのですが、視聴率15%を超えて大成功した『グッド・パートナー』は本当に面白くて、しっかり楽しみました。

チャン・ナラさんのパートナー弁護士として成長していく姿も丁寧に描かれていて、ほんの少しだけピョ・ジフンさんとは先輩後輩から、恋人へと関係が進んでいくものの、それがあまり前面に出ないものの印象に残っています。

振り返ってみると、ナム・ジヒョンさんの役柄は、恋愛に完全に集中するよりも「仕事」や「立場」が中心にあるものが多い気がします。

調べて見ると『100日の郎君様』という時代劇でも没落した両班(ヤンバン)の娘として世子と恋をするいう役だったようですね。今作でも少し似たような感じかなと思いましたが、昼は家族のために自分の幸せを後回しにする医女、夜は正体を隠して活動する義賊という二面性のある役を演じていて、今のところはそのギャップを過度に強調することなく、とても抑えたトーンで表現しています。

今回が以前の時代劇とかなり違う点は医女と義賊だけの役なのかと思っていたら、4話のラストでかなり大きな出来事が起こるので、その後をナム・ジヒョンさんがそこの部分をどう演じるのか、次回が本当に楽しみです。

イ・ヨル大君役のムン・サンミンさん。とにかく“笠”が似合う

ムン・サンミンさんは2019年から着実に活動を続けている、まだまだ若い俳優さん。なんと2000年生まれです!なのに出演作も決して少なくなく、私が彼を初めて観たのはやはり『シュルプ(傘という意味)』でした。22歳で既に視聴率18%を記録した大ヒット作に出演しているんですね。

キム・ヘスさんが演じる中殿の息子の1人として登場し、最初は少し反抗的な姿を見せながらも、兄弟を思う気持ちや判断力で成長していき、最終的に世子になる過程がとても印象的でした。

ジュルプポスター
ジュルプ

『シュルプ』以降、『ウェディング・インポッシブル』や『午前2時のシンデレラ』も観てみましたが、ムン・サンミンさんの演技自体は安定しているものの、物語の展開がやや定番で、最後まで観るのが少し大変だった記憶があります。

その時に、俳優にとって「どんな役を、どんな作品で演じるか」がどれほど印象を左右するのかを、改めて感じました。

今回の作品も、観る前は正直少しだけ不安はありましたが、ナム・ジヒョンさんが比較的“作品選びがうまい”俳優だという印象があり、それなら「もしかしたら今回は違うかも」という期待も同時にあったんですよね(笑)。また個人的には彼は時代劇にとても似合う深い低音の声と風格の持ち主(身長191cm)だと思っています。

ムン・サンミンさん、1話の時点ではまだ作品の空気に入りきれませんでしたが、2話以降はずいぶん落ち着いたトーンで主役を演じているように感じました。4話ラストの大きな変化を、5話からどうつないでいくのか、彼にとって初めての挑戦を個人的にはかなり楽しみにしています。

4話までの感想と、これからの展開について

4話まで観た率直な感想としては、この作品は一気見するよりも、毎週1話ずつ、ゆっくり追いかける方が合っているドラマだと思いました。

全16話構成で尺も長く、主人公二人の物語と並行して、周囲の人物たちも静かに動いていく構成なので、一話一話、落ち着いて観る方が楽しめそうです。

私自身も、1話に登場した医女ホン・ウンジョの周囲の人物や、朝廷で行き交う人たちが最初はかなり混乱しましたが、3話、4話を観るうちに「あ、この人はあの時の人だったな」と、少しずつつながってきました。そういう意味でも、ゆっくり観る楽しさのある作品だと思います。

4話までの評価を一言で言うなら、緊張感もあって、普通に楽しく観ている、というのが正直な感想です。特に、ティザーをほとんど見ずに観はじめたので、4話ラストの展開は本当に予想外でした。

魂が入れ替わる…?

最近はこういう展開が流行っているのでしょうか。

物語は今週の土曜日に放送される5話から本格的に動き出すタイミングに入った、そんな印象を受けています。

5話では、イ・ヨル大君の正体が明らかになるのはほぼ確実でしょうし、ホン・ウンジョの結婚にまつわる事情も、自然と明らかになっていきそうですね。

その部分はだいぶ後に明るみに出ると考えていたので、展開が思ったより早いのは好印象ですが、一方で「この設定、本当に必要だったのかな?」と感じる部分があるのも事実です。

視聴者の反応を見ているとここは好き嫌いが分かれる雰囲気がありますが、それでも今は、次回を楽しみに待っている状態です

私は毎週火曜日に出るメイキング映像を見ながら土曜日を待とうかと思っています!

プロフィール
たまねぎ
たまねぎ
長年韓国を離れて暮らしているため、韓国エンタメには興味ゼロだった韓国人。日本人の友達に勧められみた「愛の不時着」からその魅力に気付き、偶然見つけた「ウ・ヨンウ」と「Run On」で本格的に韓ドラにハマってしまった韓ドラひよこ組。

情報源は韓国メディアと芸能界に詳しい従姉妹。気になる俳優がいるとその人の作品をマラソンするのが得意。素敵な俳優も作品も多過ぎて誰かに紹介したくなってきたので、ブログを始める。

好きな人、作品、音楽を、形に捉われず、韓国で生まれ育ったからこそ読み取れるセリフや文化の裏側を伝え、リアルな感想を紹介して行きたい。

Most blog articles will be in Japanese, but there will be English articles if the post is popular + original + rare, for global audiences. Feel free to contact me in English, Japanese and Korean.
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