作品レビュー・感想

「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」リアル感想

tamanegi

最近「DP脱走兵追跡官」シーズン2が公開され、連日韓国メディアで話題になっている俳優の一人、チョンヘインさん。

それも知らずにネットフリックスで偶然発見して、公開当日にDP2を一気に完走しました。

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正直DPだけを見た時は、あ、チョンヘインっていう俳優がいるのねーなかなか演技力あるな〜と思っただけでしたが…

ある瞬間、あれ?前イムシワンとバライティに出るって言ったあの俳優?と気がついた訳です、笑(その時はシワンさん以外はガン無視)

そして、チョン・ヘインさんのフィルモグラフィーを調べ始めると、彼の代表作と言われ「国民年下彼氏」という呼称を与えてくれた「良く奢ってくれる綺麗なお姉さん」がありました。

どれどれ、と思いながら1話みてみると、DP2での強い「ザ・男」のイメージとは真逆。

とても柔らかく愛おしいチョンヘインさんの姿が沢山見られ、反転魅力を見せつけられたドラマでした。

よく奢ってくれる綺麗なお姉さん」を見てチョン・ヘインさんが好きにならなかったら、それは問題あり?と思うほど、素敵な人物を演じています、笑。

「よくおごってくれるキレイなお姉さん」をおすすめする理由

韓国のラブコメは16話、12話、10話の構成になっていることが一般的で、多くのドラマが16話構成になっています。

普通16話で編成されるドラマだと、9-10話までにお互いの気持ちが確認できずにモヤモヤした状態ですれ違いながら時間が経つということが多い、、、

それを「サツマイモを食わせる(고구마를 먹이다)」という表現を使うのですが、まるで喉に何かが詰まったかのようにもどかしい状態が続くといういうことです。

展開が気になって仕方ない場合、私はまずは5,6話、9話〜12話(一番楽しい時期)をみて15話と16話を見ることもあります(笑)。だって面白いドラマは多いし、時間は限られてますから!

「良く奢ってくれる綺麗なお姉さん」場合、それが他のドラマとちょっと違うところ。

私が思う「良く奢ってくれる綺麗なお姉さん」のおすすめポイントです。

おすすめポイント
  1. 2人が恋人になるまで早いので待つ必要がない
  2. 前半から関係が育っていくスピードが速い
  3. 展開が丁寧でも焦る気持ちなく見られる
  4. 実際の恋愛のように現実的なデートシーンが多い
  5. 女性側が感じる代理満足感は高い
  6. ソン・イェジンとチョン・ヘインのビジュアルがとてもお似合い

「良く奢ってくれる綺麗なお姉さん」は恋人として関係が育っていくのを現実的に時間をかけてゆっくり見せてくれ、変な駆け引きがあまりないので、気持ちよく見られると思います。

とにかくチョンヘインが演じるジュニのような彼氏に愛されることを想像しながら見れば、とりあえず幸せな気持ちになります、笑。

逆に見ていてここはちょっと、、、というポイントももちろんあります。

  • 葛藤を起こす人の演技があまりにも生々しく現実的なので、その人だけが消えて欲しいと感じる場面が多い

ジニの元カレと母がいなければ、、、と100万回思いました。

私が選んだ、押さえておきたいエピソード

元は16話で構成されていますが、日本では24話に分かれています。

  1. 恋に落ちる2人:1話、2話、3話、5話、6話、7話、8話
  2. 周囲にバレる・母との葛藤:10話、11話、14話、16話
  3. 別れと再会:20話、21話、22話、24話
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あらすじと感想(前半〜中盤)

恋愛細胞を目覚ますシーン多数

第2話からは既に互いに気になって付き合う前の段階に行って第5話では2人とも気持ちを確認して付き合い始めるので、一般的に良く見られるゴグマを食わせられるという事がないのが、本当に良かったです。

どうせ恋人になるなら、早くなってよ!っていうのが個人的な好みで、笑

特に第6話からはラブラブシーン爆発で見る度に胸キュンキュン笑

見ていると愛し合うってこんなことなんだな…と思わせられますし、チョンヘインさんが好きにならずにはいられない人物になって行きます。

元カレと母という“壁”

2人が恋人になってからも元カレに付き纏われるジニ。

元カレは危ない自己中心男の典型で、条件だけみて自分を合わせても健康的な関係性は作れないのをよ〜く見せてくれる、最低男。彼が様々なヤバいことをやらかしますが…条件の良い彼が好きなジニの母、はあ。。。

とにかくウザい男です。皆んな逃げて。

そんな醜い姿の元カレを見て、それまでの自分を振り返りながら成長していくジニとジニに愛することとは何かを行動で見せてくれるジュニを応援したくなります。

元カレとの嫌な関係が終止符を打ち、もうラブラブだけでいいじゃんというところですが。

中盤以降は、小さい頃から家族くるみで付き合いがある2人が、男女として発展していくのを周りに知らせるのに抵抗と不安を感じ、それが現実化します。

そして、ドラマを観てる側から言うと、周りとの不和で苦しみ始める場面が多くなるに連れて、葛藤があるシーン一つ一つを長く感じる事はありました。

特に弟、お父さん、お姉さん、友達、同僚が一人一人2人の関係に気付きどう受け入れていくのかの過程も丁寧に描写しているので、その部分は焦ったいと感じるかもしれません。

14話ではジナ母にも2人の関係がばれて、葛藤がハイライトされ、これまで少しずつ滲み出ていた彼女の二重性と嫌なところが一気に爆発するので、個人的には見てるのが凄く嫌なエピソードでした。

ジュニと母との不和が最大化するのは16話。

見ているのが本当に辛かったですし、ジナを庇うジュニの姿には涙が出てしまうほど、没入しました。

母の猛反対で辛いなかでも2人は仲睦まじいままなのが好きです。

ジュニが抱える傷と成長していくジニ

ジュニのアキレス腱とも言える(映像が綺麗なので、是非見てください)父との関係性が18話と19話で語られ、彼が隠してきた傷が明らかになります。

ジニもジュニも深く愛し合う仲ですが…愛だけでは結ばれてられない、という現実を見せつけらる気がして暗ーくなってしまいますし、ジナの職場でのセクハラ告発の件もピークに向かっていきます。

様々な辛い事があっても2人に対する愛だけは本物、最後までまずは相手をまず考える2人ですが、状況と現実に押しつぶされるように理性的に見える、だけど本当は感情的にどうにもならない選択をしてしまう2人です。

「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」全体的についてのリアル感想・評価

本当の恋愛とは何かを突きつけるドラマ

ドラマ上、2人が離れている時間は凄く短いのに、見てるだけ辛すぎました。

制作発表会でアン・パンソク監督は、本当の恋愛って何という問いをみんなに投げかけたかったといい、死ぬことになった時に人生を振り返ってみて「本気で全ての全て見せられる相手、自分の全てを理解し分かっている相手」いると言えるのか、を考える必要があると言っています。

全ての人には分からない、その人にしかない魅力を見つけて愛することは簡単ではなく、ずっと観察し、注意を払う必要がある。そして、愛を交わした誰か1人にその魅力が残る。お互いに対する評伝をかけるくらい相手を理解する、というのが彼の考える「愛する」こと。

電話がくる来ないで生死の行ったり来たりするような、そんな普通の恋愛、そしてそれが重大なことのように感じてしまう、そのようなドラマを見せたかったという監督。

そんな愛を誰もが一度は経験してほしいと思っているようです。

そんな監督の意図をそのまま演技に反映して、微妙な感情の変化を繊細に表現できるソンイェジンとチョンヘインの演技も見事でした。

苦しさの原因として描かれる「母」という存在

このドラマのほぼ全ての辛いことを引き起こすのがジニの母なのがとてももどかしいところですが(前半ではジナの元彼が問題児ですが)。

ジニの母を演じる、俳優ギル・へヨンの演技力もリアルに凄くて、本当にこういう性格の母を見ている気がしました。悪気はないけど、子供の人生に毒でしかない母です。

こういう親を見てるだけ苦しいのですが、実際居なくはないというのが辛いところで…実は私の友達にも居ました。

私の友達は普通に付き合ってる彼氏がいたのですが、3年付き合って結婚の話になったところ家柄や職業などの条件が基準に満たないとした母から猛反対に合い、別れたケースです。その後、条件に見合うを相手を選んで50人近くの人とお見合いをしてました。

結婚を条件だけですることがどれだけ現実的ではない事なのか…もちろんそれが合う人もいると思いますが、条件よりも気持ちを信じて人を選ぶ、関係における愛と尊重の大切さに再度気付かされました。

愛していても解決できない現実

ジニと幸せな愛をしたいと思いながらなんでも解決してあげたいジュニですが…自分では何とも出来ない問題をジニは抱えていて、ジニの立場からもそうそう簡単には結論が出来ない問題。

最初の頃と変わらず愛し合っている2人、すぐにでも元に戻れそうな2人ですが、ジニもジュニも、今は仕方がない、という方向に向いていくのが見えてきます。

人間、いくら愛していても、愛されているも、結局は自分が主体になって自分の事は自分で解決するしかないのに。

いくら愛していても人生の中でタイミングが合わなかったり、人生のステージと成長のスピードが違っていたりしていると、関係性を維持するのは難しいというところまで、辛いけど現実的に恋人関係で起こり得る事を丁寧に描いてくれましたね。

ジナの成長と、見終わったあとに残る感情

自分を大切にする事を知らなかったジナは、ジュニに会って初めて愛する事は何かと分かり、自分の事は自分で責任を取る、誰かに頼って片付けようとしない、という意味で、自分は成長してしまったとジュニに言います。

35歳のジナは40歳になると仕事なんかないんじゃないかな、と同僚と話しながら今はなんとか戦って生き残りたい、と思っているところもリアル感のある部分でした。

ドラマを終えた頃には、こういう事は現実でよくあり得る話でもあるので、本気で辛い・幸せな気持ちにさせられている自分がいました。

「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」

よくおごってくれる綺麗なお姉さん
(밥 잘사주는 예쁜 누나/Something in the rain)

  • 構成:24話(元16話)
  • 主演:ミス(キム・ゴウン)・ヒョヌ(チョン・へイン)
  • 配信先:Netflix
  • 評価:9/10

私は個人的に大変好きなドラマでしたが、韓国の視聴者の中では不満を覚える人も実は多いようです。特に親子関係の描写、職場での人間関係などの部分はストーリーにのめり込むのに逆に邪魔な要素だと感じる人がいるのも実は理解できます。

プロフィール
たまねぎ
たまねぎ
長年韓国を離れて暮らしているため、韓国エンタメには興味ゼロだった韓国人。日本人の友達に勧められみた「愛の不時着」からその魅力に気付き、偶然見つけた「ウ・ヨンウ」と「Run On」で本格的に韓ドラにハマってしまった韓ドラひよこ組。

情報源は韓国メディアと芸能界に詳しい従姉妹。気になる俳優がいるとその人の作品をマラソンするのが得意。素敵な俳優も作品も多過ぎて誰かに紹介したくなってきたので、ブログを始める。

好きな人、作品、音楽を、形に捉われず、韓国で生まれ育ったからこそ読み取れるセリフや文化の裏側を伝え、リアルな感想を紹介して行きたい。

Most blog articles will be in Japanese, but there will be English articles if the post is popular + original + rare, for global audiences. Feel free to contact me in English, Japanese and Korean.
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