作品ノート

「いつかの君に」OSTの解釈(ネタバレあり)アン・ヒョソプとチョン・ヨビン主演のNetflixドラマ

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tamanegi

(画像:Netflix提供)

こんにちは、たまねぎです。

久しぶりのブログ更新ですね!わー個人的に色々あり毎日てんてこ舞い。

しかし、金曜日の4時に公開された「いつかの君に」はなんとかその日のうちに完走することができました!(もちろん夜中遅くまで見てますw)

12時間くらいの分量なのにどうやって?半分くらいの時間で見ているかというと。

まずは韓国語を理解できるため、字幕が要らず、何か別のことをしながら(ご飯を作ったり、家事をしながら)(視)聴することができます。

そして、私は血が出たり、少し怖い場面はとても苦手なので、どのドラマもそういう場面は全部見ずに大体スキップして、長い会話の部分も内容が大体わかる場合はスキップしています。

全体のストーリーが把握できればOK。

というところで、「いつかの君に」を一度完走してまず書いて紹介したかったのが、このドラマの大きい要素であるOSTでした。

今回オフィシャルOST含まれるのは次の8曲です。

追加にOSTには含まれていませんが、ソ・ジウォンの「僕の涙を集めて(내 눈물모아 / Gather my tears)」とレコードショップがドラマのメイン・イベントに重要な役割をしているのと、制作発表会でキム・ジンウォン監督「ドラマのOSTもドラマと同じくらい楽しめて頂ける」と言っていたくらい、今回のドラマでOSTが持つ役割が大きいです(もう1人の主人公)。

今回の投稿ではドラマで一番多く流れる4曲を選んで、ドラマのあらすじを少し混ぜながらどのような場面でどの曲が流れているか触れていくので、OSTの持つ意味が気になる!という方は今回の投稿をぜひ読んでみてください(ネタバレありです!)

「いつかの君に」と27レコード

2023年、27カフェとして

いつかの君にでチョンヨビンが演じるジュニ(ジュンヒ)が謎の送信者からもらう写真がこちら

自分と同じ顔をしている女の子、そして名を知らない男の子1人。

亡き恋人ヨンジュンを思う日々を過ごす彼女は、ある日謎の送信者からこの写真をもらいます。

2023年、27カフェに変わっていた27レコードですが、ジュニは1998年に亡くなった自分に似た顔のミンジュの叔父をこの場所で出会うことができ、自分の知らない謎の1998年との繋がりに一歩近づくことになります。

またここは2002年はアメリカから韓国に一時帰国したシホンがミンジュの叔父を尋ね過去を振り返ったり、2007年ヨンジュンの体で目を覚ましたシホンがミンジュの叔父に会い、自分に何が起こったかを理解する手掛かりとなり、主人公たちを過去と繋げる場所です。

1998年、27レコード

ドラマの最初のシーンで一番象徴的な場所です。
27レコードを経営していた母方の叔父のお店でたまに店番をしていた高校2年生「クォン・ミンジュ」。内気で内相的、人に話をかけるのが苦手でいつも1人だった彼女に片思いをしていたのが、彼女のクラスメートで優等生だった「チョン・インギュ」でした。

27レコードの中で店番をしている彼女を見ているインギュを勇気づけて彼女と親しくなるよう、橋渡しをするのが親友の「ナム・シホン」。外交的で人なっつこいシホンは27レコードへ入っていき、その時に流れていたソ・ジウォンのアルバムを注文します。

この場所は3人が友達になってからは溜まり場化して、クリスマスを一緒に過ごしたり思い出を作るになっていく大切な場所になっていきます。

「いつかの君に」のタイムスリップ挿入曲

僕の涙を集めて(내 눈물 모아/Gather my tears)

予告編からタイムスリップの場面に映っていたのが、ソ・ジウォンの2ndアルバムでした。

2023年、ジュニは誕生日このカセットテープと1998年インギュがミンジュに誕生日プレゼントとして買ったウォークマンを謎の誰かから届けられます。

インスタに届けらた写真の高校生たちが誰か調べるために尋ねた27カフェの帰りに、彼女はバスの中でこのアルバムをウォークマンに入れてプレーしたことで1998年にタイムスリップし、事故にあったミンジュの体で起きます。

また2002年、バスの事故で昏睡状態に陥りヨンジュンの体で起きることになるシホンが、亡くなったミンジュを考えながら聴いていたのもこの曲でした(同じく自分とインギュがプレゼントしたウォークマンでこの聴いていました)。

「いつかの君へ」のストーリーにピッタリすぎる「僕の涙を集めて」

原作を見ずに「いつかの君へ」をみた私はあらすじが全くわからなかったので、この曲がどこまでピッタリか最初はわかってませんでした。

しかし、ドラマを完走して思ったのが、これ以上に「いつかの君に」ピッタリな曲はないということでした。

「僕の涙を集めて」の歌詞について

ドラマはこの曲と共に1998年に3人の高校生が27レコードで出会うシーンで始まります。

そして、ドラマはすぐに2023年を生きるジュニに。一年がたった現在も戻ることのない、亡き恋人との生活から抜け出せない、2023年を生きるジュニ。

大学生の時から一途に自分だけを求め、愛してくれた時間と空間を共にしたヨンジュンの死は彼女を今でも苦しめていました。

バスの中でこの曲を聴いていた彼女は「一度だけ私に戻ってきてほしい」ととても強く願うことで彼女は過去に行くことになります。

そして、1998年に起こる友達と初恋をめぐる三角関係もある意味この曲がよく説明しているのかなと思います。

シホンへ片思いをするミンジュ、そしてそんなミンジュに恋するインギュ。

2023年からミンジュの体で起きてきた未来のジュニが好きになるシホンまで。

結ばれない恋といずれは愛する人の死で悲しみに埋め尽くされる主人公たちの気持ちを理解し過ぎているのが、曲のサビの部分です。

「그대여 난 기다릴 거예요. 내 눈물의 편지 하늘에 닿으면. 언젠가 그대 돌아오겠죠. 내게로 난 믿을 거예요 눈물 모아 」

「僕は待つよ、僕の涙の手紙が空に届いたなら、いつか君は戻ってくるだろう、僕のもとへ。僕は信じるよ、涙を集めて」

私は正直この曲を聴いていると自動的に涙が出るくらいです(泣)

この曲を歌った歌手ソ・ジウォンの死と「いつかの君に」

もう一つがこの曲と死との関連性。

1996年1月1日、初めて出したアルバムで大人気だった新人の歌手ソ・ジウォンは、自宅で突然この世を去ることになります。若くして亡くなったという事実は、とても衝撃的な出来事でした。

そして、「僕の涙を集めて」がタイトル曲だったこのアルバムはその間に彼がレーコーディングだけ終えていた2番目のアルバム。

愛する人をなくし、空へ涙で書いた手紙を空に届けるという歌詞、そして、それぞれ亡くなった恋人のヨンジュンを、亡くなった友達ミンジュを思いながらこの曲を聴くのが、ジュニとシホンです。

当時たったの19才だった歌手ソジウォンが生前残したこのアルバムは、1996年に空前のヒットアルバムになりました。ドラマの舞台となる1998年にピッタリです。

そして主人公の2人であるミンジュとインギュ、若かった2人の死は曲を歌ったソ・ジウォンさんの死などの背景もドラマのトーン合っているのではないかと思います。

1996年に書かれた曲はこのドラマのストーリーにピッタリで、まるでこのドラマのために書かれたような感じを受けるくらいで、歌詞と曲をめぐる当時の背景を考えると、ドラマを見ながらちょっとだけ鳥肌が立ちました。

シホンが、二人のミンジュが存在するとわかる決定的な手掛かり

内気なミンジュには興味がなかったシホン、そしてそんなミンジュのそのままに恋したインギュ。

2023年のジュニが1998年ミンジュの体で目を覚ました後、急に性格と振る舞いが変わったことで彼女のことが気になり始めたシホンは、二人のミンジュがいるということに彼女がカセットテープのアルバムカバーに書いたのメッセージから気付くことになりますね。

ソ・ジウォンのアルバムが「いつかの君に」のストーリー全体を動かすものであることは間違い無いです!

「僕の涙を集めて」の歌詞・日本語翻訳

そんなソ・ジウォン「僕の涙を集めて」、オフィシャルにはドラマOSTに含まれていませんが、その歌詞の意味わかるとドラマを見るとさらに深く理解できるのでは無いでしょうか。

この曲、私は聴く度に涙目になってしまいます。感受性が強かった10代に聞いていた曲ですし、その時の悲しみをそのまま思い出してしまうのはどうにもならないですね。

愛と友情の間(사랑과 우정사이) – ピノッキオ

1992年に出たこの曲「愛と友情の間」という、今みるとちょっとダサい感じの題名ですが、当時は空前の大ヒットを記録したピノキオというグループの曲です。

元々はミンジュを恋の相手としては全く興味がなかったシホンでしたが、2023年のジュニがミンジュの体に入ってきてから、180度変わった彼女が好きになり始めます。

結局、元のミンジュが好きだったインギュの恋のキューピッドになるはずだったシホン、ミンジュが事故から目を覚ましてから彼女が好きになってしまったことをインギュにも伝えることに。

小学校時代から耳が不自由な自分を守ってくれた親友のシホンを憎むことはできないけれど、ミンジュが自分ではシホンばかりみていることに複雑な気持ちのインギュ。

恋のトライアングル、うわー嫌だな。。。

でも現実にこういうことは良くあること。

3人のトライアングルはミンジュの身に衝撃的な事件が起こることを示唆する予告と共にドラマにスリルを増す一つ要素になっていて、10代の3人が複雑な恋の感情に揉まれるシーンに流れるのが、この「愛と友情の間」という曲です。

ただし、歌詞をよくよく聴いてみるとここでいう「愛と友情の間」というのは「愛する人と親友の間で悩む」というものではなく、いわゆる「Friendzone、恋人でも友達でもない微妙な関係」をこれ以上続けるのは無理な僕が歌う曲になります。

強いて言えばインギュの気持ちがここに一番近いのかな。

全体的に、タイムスリップの結果として複雑に絡んでしまう3人のストーリーを表すのにはピッタリな曲かもしれません。

友達以上、恋人以下の関係を一度は経験したみなさんにとっては心に染みる曲ではないでしょうか(←私も、泣)

この曲、歌手ホンデグァンが最近リメイクしているようです。

美しい束縛 아름다운 구속(拘束) – 김종서 (キム・ジョンソ)

1996年に出た歌手キム・ジョンソのアルバムに収録された曲で大ヒットしました。キム・ジョンソは筆者の中だとロン毛でヘビーメタルバンドをしているイメージが強い歌手でしたが、この曲はテンポが軽く明るい曲になっていて初めて聴いた時は驚きました。

キム・ジョンソは男性でありながらもとても高い声を持っているので意外と難しい曲ですが、何度もリメイクされ、ドラマのOSTとしても使われている曲です。

今回「いつかの君へ」の挿入曲としてNewJeansというガールグループがリメイクが決まった時に、NewJeansが「いつかの君へ」ドラマのロケ地で別の件で撮影をしていたことを知った監督は、何かの運命を感じたんだとか。

初めて恋に落ちてウキウキする気持ちをよく表してくれる歌詞になっていて、桜木の道を走る3人の若い3人のシーン、シホンが2023年からきてミンジュになったジュニに恋に落ちるシーンなど使われています。

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キムジョンソバージョン

NewJeansバージョン

ソ・ヨンウンバージョン

Never Ending Story – 復活(生還)

この曲も多くの場面で流れる曲で、何かの理由で別れて会うことのできない愛する人を思う曲になります。

2002年、事故にあったシホンの体に戻ったヨンジュンの記憶も持つシホンは、ジュニがどこにいるか知りながらも、ヨンジュンの体のシホンがジュニとあって恋に落ち、ジュニが1998年で目を覚まし、17歳でミンジュの体の中のジュニに恋に落ちるシホンに会うようにするため、20年もの年月をただ遠くから見守りながら生きることになります。

20年間手の届く距離にいながら、自分の存在を知らせることができない!そんな一途な愛って、、、切なすぎる(泣)

それこそ一つの映画のように、違う時間には存在する恋しい誰かに会いに行くというのがこのドラマのテーマなので、ドラマ全体のストーリーに完璧にフィットする名曲だと感じました。

一つ面白いのが、この曲を歌ったバンドの名が「復活(生き返る・生還)」ということ。

このバンド、1990年代に私の大好きな曲の一つでもある「愛すれば愛するほど」という名曲を出したきり、あまりヒット曲を出せませんでした。そして、契約解約の危機に陥っていた時に作った曲が、この「Never Ending Story」なんです。

何度もタイムスリップを繰り返す「いつかの君に」のストーリーがまるで終わりなきストーリー(Never Ending Story)なのと、復活というバンドを実際に復活させた曲というだけでなく、このドラマ、主人公が何度も復活してくるストーリーなので、本当によく選ばれた曲だと感じました。

今回のOSTの選曲、本当に神すぎます。

まとめ「いつかの君に」Netflixドラマ

今回は9月8日にネットフリックスで公開された「いつかの君に」を代表する曲から4曲を選び、そのビハインドと歌詞の意味などをドラマのあらすじを混ぜて見てみました。

じわじわと心に沁みてきて、ドラマのシーンと被ってくると涙が、、、出てしまう曲も多です。

ミステリーとサスペンス的な要素もあるので、ドラマを見るときはドキドキしながら見ましたが、全てを見終わってからは、主人公たちが生きた瞬間の部分部分が記憶に少し蘇り、じわっとした余韻が残りました。

ネットフリックスドラマ「いつかの君に」確実に何度か見てしまうのではないかと思います。

皆さんもOSTの歌詞にも耳を傾けながらドラマを楽しんで頂けると幸いです。

「いつかの君に」基本情報
  • ジャンル : ロマンス、ミステリー、タイムループ
  • 監督:キム・ジンウォン
  • 構成 : 12話
  • 原作 : 台湾ドラマ、時をかける愛(想見你)
  • キャスト : アンヒョソプ、チョンヨビン, カンフン 外
  • 撮影:2022年 4月 ~ 12月

OSTで追加で書きたい内容がある時は、この投稿を随時更新して行きます。

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写真 = ネットフリックス Korea

(この記事の画像出典はNetflix Koreaです)

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プロフィール
たまねぎ
たまねぎ
長年韓国を離れて暮らしているため、韓国エンタメには興味ゼロだった韓国人。日本人の友達に勧められみた「愛の不時着」からその魅力に気付き、偶然見つけた「ウ・ヨンウ」と「Run On」で本格的に韓ドラにハマってしまった韓ドラひよこ組。

情報源は韓国メディアと芸能界に詳しい従姉妹。気になる俳優がいるとその人の作品をマラソンするのが得意。素敵な俳優も作品も多過ぎて誰かに紹介したくなってきたので、ブログを始める。

好きな人、作品、音楽を、形に捉われず、韓国で生まれ育ったからこそ読み取れるセリフや文化の裏側を伝え、リアルな感想を紹介して行きたい。

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